代官山 蔦屋書店 オフィシャルブログ
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『あかんやつら 東映京都撮影所血風録』 “ひとつの映画会社の小さいけれど大きな裏面史”

2014年2月12日16:27


一般的には『太秦映画村』という名前の方が浸透していますが、本当の名前は『東映京都撮影所』です。

この本は、そのスタジオを舞台に、そこで働くユニークな人々にスポットを当てた

“ひとつの映画会社の小さいけれど大きな裏面史”です。



















【サイン入り】 あかんやつら 東映京都撮影所血風録 ¥1,943
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戦後、製作することが禁止されていた時代劇の、製作再開を機に50年代後半に成長をとげ、時代劇が衰退するや仁侠映画路線に活路を見出し、
やがて実録やくざ映画に変化し、同時にエロ・グロ路線のプログラムピクチャーで、60年代~70年代の映画低迷期に生き残りをかけた会社と、気骨溢れるカツドウ屋の面々の青春群像劇といえるでしょう。

 序幕『小指のない門番』で登場する並河正夫のように、表面の映画史では決してスポットの当たることのないスタッフを取り上げているのが、この本の最大の特徴。大部屋俳優陣、殺陣師と呼ばれるアクションシーン担当のスタッフ、危険なアクション場面で必要とされるスタントマン等など。

「蒲田行進曲」の項で登場する猿渡幸太郎が、あの有名な階段落ちのスタントに挑戦する際、本編の中で平田満演じるヤスと同じセリフ『コレ(小指)がコレ(妊娠のジェスチャー)なもんで』と言う場面は、映画そのものと同様“笑いと涙”を誘います。

この「蒲田行進曲」という映画は、製作角川、配給は松竹(よってDVDも松竹より発売)しかし撮影は東映京都撮影所で、描かれているのは時代劇スターと大部屋俳優という東映臭満載という作品で、長い間その不思議な成り立ちが疑問でしたが、無事この本で解明いたしました!

こうなれば、映画愛に溢れた傑作「蒲田行進曲」にまつわるネタだけで、映画愛の持ち主春日太一氏に掘り下げて、1冊書いていただきたいですね。

代官山 蔦屋書店1号館2階の映像フロアには、この『あかんやつら』の春日太一氏直筆のサイン本がございます。

ぜひお手にとってご確認ください!

(吉川)







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